Quebec/Japanプログラム

9月16日(日)16:30-18:00

ルネ・リュシエクインテット/原田節×巻上公一 Alive Painting:中山晃子

カナダ・ケベックのシーンを牽引するギタリスト、ルネ・リュシエによるクインテットが「JAZZ ART せんがわ」に登場。日本におけるオンド・マルトノの第一人者、原田節と巻上公一のテルミンが共演!

ルネ・リュシエクインテット RENÉ LUSSIER – Quintette [ルネ・リュシエ(ギター、ダクソフォン)、ルジオ・アルトベッリ(アコーディオン)、ジュリー・ウル(チューバ、ユーフォニウム)、マートン・マデルスパック(パーカッション)、ロビー・キュスター(パーカッション)]、原田節(オンド・マルトノ)、巻上公一(テルミン)、中山晃子(映像)

 

■プロフィール

ルネ・リュシエクインテット RENÉ LUSSIER – Quintette

ルネ・リュシエ Renè Lussier (guitar, daxophone,composition)
ルツィオ・アルトベリ Luzio Altobelli (accordion)
ジュリー・ウル Julie Houle (tuba)
マートン・マデルスパック Marton Maderspach (drums) 
ロビー・キュスター Robbie Kuster (drums)

このプロジェクトのために、2016年12月から定期的に私の作曲した曲を一緒に演奏してくれている格別なミュージシャン達を集めることができた事は幸運である。このバンドは「ワーク・イン・プログレス(現在進行形)」であり、メンバーのそれぞれが優れたソリストでもある。私は彼らの多様な才能を引き出すことに夢中になり、彼らからインスピレーションを得ながら、彼らとともに限界を超えることに挑んでいる。
このバンドでは、緻密に書かれた曲を、それぞれの役割を交代させながら演奏している。5つの重なり合うパーティションが全員で共有されるよう、一種の幾何学的変化をそれぞれの役割の中に作る。私が今まで探求してきたあらゆる実験音楽から生じる、対話型かつ参加型のプロセスであり、多くの共同時間が要求される。作曲家のアイデンティティを守りながら演奏者に多大な自由を与え、有機的に即興演奏することと、作曲された音楽をいかに共存させるかがチャレンジである。その結果、多彩で遊戯的、精確でありながら分裂した無秩序な楽器演奏となる。

星は一列に並んだ。このプロジェクトは私の作曲家としての、また演奏家としてのキャリアの中における新しい道しるべである。音楽表現の新しい息吹として、皆様と共に分かち合えたら嬉しく思う。

-ルネ・リュシエ

ルネ・リュシエ René Lussier (guitar, composition)


1957年モントリオール生まれのギタリストであるルネ・ルシエはケベックの現代音楽の重鎮である。彼の日々の活動は即興演奏、サウンドトラックの作曲や、シャンソンの演出などに費やされている。これまで手がけた映画曲は60曲を数え、その中には多くの人々に絶賛されたロベール・ルパジュの「映像の風車」(2008-2012)も含まれている。また、1989年にポール・ギルソン賞を受賞した、言葉と歴史についての革命的な作品「言語の宝」を含む、約30枚のアルバムをリリースしている。カナダとヨーロッパにおいて、様々な規模での即興演奏や共演を行いながら、多数のプロジェクトやグループ(Conventume, Les 4 Guitaristes de l’Apocalypso-Bar, Keep the dog, Fred Frith Guitar Quartetなど)での活動の中で、自身の名を広めてきた。ジル・ゴベル、ロベール・マルセル・ルパジュ、ジャン・デロム、マルタン・テトレオ、ハンス・レシェル、ウジェヌ・シャブルム、詩人のパトリス・デビアンや、ケベック人のバイオリン演奏者リエット・レモンとのコラボレーションも注目されてきた。NOWオーケストラ、バンクーバーのハード・ラバー、ケベック現代音楽カンパニーやニューヨークのバング・オン・ア・キャンの合奏のための作曲を手がけるなど、コンポーザーとしての経験も豊富である。芸術に対する真摯な姿勢、そして革新的なスピリットと、カナダの新しい音楽への貢献が評価されフレディ・ストーン賞を受賞。また卓越した創作活動を行う芸術家に贈られる、カナダ芸術委員会のヴィクトール・マーティン・リンチ・ストントン賞も受賞した。現在は実験的かつ、幅広い創作活動を追求し続けている。

ジュリー・ウル Julie Houle (tuba)


ケベック生まれ。ジュリー・ウルはチューバ奏者として20年間活動を続けている。大学で、クラシック音楽を学ぶ。演奏のみならず、作曲や編曲も行っている。2007年以来、さまざまなスタイルの音楽(ジプシー、ファンファーレ、ポップ、ジャズ、即興)に専念してきた。 2007年と2013年にはQuebec Council of Arts and Letters(CALQ)の支援を受け、フランスにてミシェル・ゴダールのプライベートレッスンを受ける。チューバの理解を深めるために、下記の様々なアーティストとの共演を行ってきた:デヴィッド・ブルーネ、マルコ・カリアリ、ルネ・ルシエ、ザラジボジプシーオーケストラ、ドリアン・ファブレグ、キース・コウナ、ストラダのファンファーネ、ブノワ・ロシュロー、ブリジット・シュート・オービンなど。 さらに、彼女は現在、チューバでインストロメンタル音楽をつくる自身のプロジェクトDJUを手がけている。

マートン・マデルスパック Márton Maderspach (drums)


1983年ブダペスト生まれ。4年後にカナダに移住し、マデルスパックの音楽キャリアが若くして始まった。16歳までヴァイオリンを学び、それ以降はオーケストラの打楽器奏者としても活動した。ヴァンサン・ダンディ大学にて、エドゥアルド・ピップマンのもとでジャズドラムの学位を取得し卒業。モントリオール大学にて、ジュリアン・グレゴワールやロバート・ルルーのもとでパーカッションを学び、2006年に音楽のバカロレアを取得。そこで、様々な楽器のクラスで研鑽を積むと同時に、ホセ・エヴァンジェリスタやサイモン・ベルトランドに師事し、作曲を学ぶ。その後、アフロキューバからトルコ、インド、バルカンに至るまで、世界の4つの地域の文化の体験を通して、リズムに対する理解を深めた。2009年にはマドリードで数ヶ月を過ごし、デヴィッド・パラダのもとで、フラメンコのリズムをマスター。イスタンブールにて、ミジーリ・アフメットと出会い、ダラブッカを習得。その後、彼はマルチインストルメント奏者として、ダニエル・フィンツィ・パスカのディレクションのもと、サーカス団エロイーズの作品”NEBBIA”に出演。2006年以降、彼はケベックのアーティストによる10枚以上のアルバムに名を連ねている。

ルツィオ・アルトベリ Luzio Altobelli (accordion)


アコーディオン奏者の孫として生まれたルツィオ・アルトベリは、8歳のときに初めてアコーディオンを与えられた。数年後、モントリール音楽学院のコンサヴァトワールにて、パーカッションを学び(1997年から2001年)、その後に再びアコーディオンを学び始める。同時期に、「マヌーシュ」というグループを結成し、モントリオールで8年間グループ活動を行う。2002年に、「マヌーシュ」は最初のアルバム「Apprenti Moustachu 」を、その3年後に「St-Urbain Café 」をリリースした。2009年の春には、3枚目のアルバムを発表した。
2004年に、アコーディオンによるシクステット「Fiszarmonia」、そしてバスクラリネットとアコーディオンによるデュオ「Ironico Orkestra」を結成し、2007年11月にデビューアルバムをリリースした。2001年に、「Fanfare Pourpour」に参加し、その2年後にアンサンブルとともに、「Le Bal」を収録した。「Fanfare Pourpour」の3枚目のアルバム「Karousell Musik」のレコーディングにも参加。2002年〜03年には、「Jeszcze Raz」でアコーディオンを演奏し、マルコ・カリアーリとともに「Che la vita」の編曲や録音を行った。2006年以降は伝統のフォークグループ「Bon Débarras」のメンバーとなり、そこでも作曲やアレンジを行っている。
これらのバンドとともに、ルツィオは作曲やアレンジメントの能力を鍛えあげた。信頼できる自身のアコーディオンとともに、トラディショナルな音楽のこちらからあちらへと旅をするようにして、シンガーを支えている。ドキュメンタリー映像やテレビシリーズ、映画、演劇、そしてしばしばコンコルディア大学映画科の学生たちのために、音楽を制作している。

ロビー・キュスター Robbie Kuster (drums)


1977年スイスのジュネーブ生まれ。1990年にバンクーバーに移り住み、ドラムとの恋が始まった。 それから28年モントリオールに住み続け、あらゆる種類の音楽に積極的に関わってきた。ソロでの作曲プロジェクト「Rooster」と、Parick Watsonとの長期にわたるプロジェクト「Black LeGary」というプロジェクトを手がけており、ミュージシャンとフリーランスのディレクターをしている。
主にジャズを専門としており、ユニークなスタイルと多彩な演奏スタイルが特徴。2000年9月より、モントリオールにてMishka Stein、Simon Angell、Patrick Watsonに師事。これまでに5枚のアルバムをリリースし、ヨーロッパ、北米、メキシコ、オーストラリア、中国、日本、そして最近はインドなどで演奏を行っている。2012年および17年にモントリオールケベック交響楽団とともにアムステルダムのロイヤル・カウンシルにてコラボレーション。
スタジオでのレコーディング、作曲、ライブ演奏すべてを好む。

 

原田節(オンド・マルトノ)

三歳よりヴァイオリン、七歳よりピアノを始める。強烈な自己表現能力に優れたオンド・マルトノとの出会いを期に、慶應義塾大学経済学部を卒業後渡仏、パリ国立高等音楽院(コンセルヴァトワール)オンド・マルトノ科を首席で卒業、オンド・マルトノを独奏楽器として扱う世界でも数少ないソリストとしての演奏活動を開始した。ピアノを遠山慶子、オンド・マルトノをジャンヌ・ロリオ女史に師事。作曲家としても、オーケストラ作品から独奏曲、また数々の映画やアニメに至るまで幅広い分野でその才能を披露している。出光音楽賞、横浜文化奨励賞、ミュージック・ペンクラブ賞など受賞も多数。また、20世紀を代表するフランスの作曲家オリヴィエ・メシアン作曲「トゥランガリーラ交響曲」のソリストとして、日本国内はもちろん、カーネギーホール、ベルリンフィルハーモニーホール、シャンゼリゼ劇場、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座といった主要な劇場における世界最高峰のオーケストラとの共演は20ヶ国330回を超える。
http://harady.com/onde/

 

巻上公一(テルミン)

ヴォーカリスト、プロデューサー。1978年結成のヒカシューのリーダーとして作詞作曲はもちろん、声の音響やテルミン、口琴を使ったソロワークやコラボレーションを精力的に行っている。トゥバ共和国の喉歌ホーメイは日本の第一人者、97年から毎年トゥバやアルタイから音楽家を招聘、喉歌国際交流を組織している。テルミンは、通常の奏法を逸脱したカンフースタイルを確立。口琴はバシコルトスタンのローベルト ザグレッヂーノフを師とし、ゾルタンシラギーの発明口琴をはじめ、様々な口琴を使いこなす。98年には口琴オペラ『ぼくは頭をびょんびょんした』を作・演出。歌らしい歌から歌にならないものまで歌う歌唱力には定評があり、それらの音楽要素を駆使する演劇パフォーマンス(チャクルパシリーズ)のクリエーターとしても活躍している。また、ヨーロッパ、アジア、アメリカなどの世界のさまざまな音楽フェスティバルにも招聘される他、〈JAZZ ART SENGAWA〉〈Festival Neo Voice〉〈湯河原現代音楽フェスティバル〉〈John Zorn’s COBRA〉など、ユニークなフェスティバルやシリーズ公演をプロデュースしている。最新アルバムは『TOKYO TAIGA』(tzadik)。ソロヴォイス作品に『KUCHINOHA』『KOEDARAKE』、口琴作品に『ELECTRIC EEL』(3作共にtzadik)、テルミン作品に『月下のエーテル』(doubt music)、歌のアルバムに『民族の祭典』『殺しのブルース』(bridge)など多数。ヒカシューの新作『あんぐり』が2017年10月に発売される。
http://www.makigami.com/

 

中山晃子(映像)

画家。液体から固体までさまざまな材料を相互に反応させて絵を描く「Alive Painting」というパフォーマンスを行う。科学的、物理的な法則に基づくあらゆる現象や、現れる色彩を、生物や関係性のメタファーとして作品の中に生き生きと描く。ソロでは音を「透明な絵の具」として扱い、絵を描くことによって空間や感情に触れる。近年では Ars Electronica Fes 2016、Biennale Nemo 2018 (フランス パリ) にも出演。
http://akiko.co.jp

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