詩×音楽

9月15日(土)13:30-15:00

白石かずこ×沖至×藤原清登/巻上公一×ヴェルナー・プンティガム×有本羅人/三角みづ紀×近藤達郎

JAZZ ARTで一貫してテーマにしてきた詩の世界。音のはじまりと、言葉のはじまり。互いに互いを呼び覚まし、引き合うその力が、らせんのように渦巻きながら奇跡の時間を創出する。ポエトリー・リーディングのパイオニアであり、ビートジェネレーションよりミュージシャンとの共演を行なっている現代詩人の白石かずこ、同じく現代詩人の三角みづ紀、そして巻上公一から発せられる、本物の言葉の力に打ちのめされてほしい。

白石かずこ(詩)、沖至(トランペット)、藤原清登(ベース)/巻上公一(詩)、ヴェルナー・プンティガム Werner Puntigam(トロンボーンなど)、有本羅人(トランペット)/三角みづ紀(詩)、近藤達郎(ピアノなど)

 

■プロフィール

白石かずこ(詩)

詩人。カナダのバンクーバーに生まれる。7歳で帰国し10代から詩を書き始め、20歳で『卵のふる街』を上梓。1970年『聖なる淫者の季節』でH氏賞、78年『一艘のカヌー、未来へ戻る』で無限賞受賞。1970年代にはアイオワ大学、ロッテルダム国際詩祭など30数カ国の世界詩人祭、作家会議に招かれ詩の朗読、講演を行う。1998年には紫綬褒章。2009年三冊目の選詩集となる『My Floating Mother,City』を出版。

 

沖至(トランペット)

1941年兵庫県生れ。高校時代にブラスバンドでトランペットを始め、近所に南里文雄の実兄が住んでいたことから、南里文雄から直々に手ほどきを受ける。’60年代後半よりフリージャズを始める。’65年関西から東京へ活動の拠点を移し、’69年には菅野光亮(作曲家)のグループでヨーロッパ演奏ツアーに同行。
’70年には富樫雅彦、佐藤允彦らの実験グループ「ESSG」に参加しながら自己のグループを率いて活動する。’74年にはパリに移り住み、種々のバンド活動、セッションと積極的に活動している。リーダー作に『イロハウタ』(’01年)、『パリ往来』(’01年)、2005年、大友良英とのライブ盤『邂逅』がある。フランス盤『NUTS』(’09年)、『野武士考』(’10年)、『newtoday,new everyday』(’12年)、『蝶類図鑑』(14年4月)、フランソワテュスクとのユニット『Le Chant Du Jubjub』(’15年)、 リンダ・シャーロック率いるライブレコーディング盤『No Is No (Don’t Fuck Around With Your Women)』(’14年10月)、『They Begin To Speak』(’16年)、アクセル・ドゥナーとのDUO盤『Root Of Bohemian』(’15年4月)、2016年3月にはルナ サーカス & 沖至『残心』の発売。
’09年7月には長らく廃盤になっていた’75年録音の名盤「幻想ノート」がdoubtmusicより復刻発売された。’96年録音の異色の名盤『沖至6重奏団コンサート・ウィズ・ストリングス』の復刻が待たれている。’10年1月 N・Y、トランペットサミット「FORWARD FLIGHT」参加。’11年1月フランストゥールで行なわれたアートフェスティバルでは演奏の他に沖至トランペットコレクションの展示会に続き、’12年10月コロンボ市にて三ヶ月間に及ぶコンセルバトワールでの展示会が開催された。
’15年4月にはユニバーサルミュージックより、’03年10月に「70年代日本のフリー・ジャズを聴く!」 と題して、日本のフリー・ジャズのアルバム(トリオ原盤)が計30タイトル発売され大きな話題を呼んだシリーズから全15タイトル中、V.A. 『インスピレーション&パワー』(’73)、沖 至 『しらさぎ』(’74)、沖 至 『ミラージュ』(’77)発売された。
‘89年のミッシェル・ピルツとの出演以来、’15年にはヒカシューと共にリトアニアの「Vilnius Jazz Festival」に参加。
リトアニアのNo Business Recordsより、沖至、井野信義、崔善培『紙ふうせん』(‘17)発売。
’18年春には南仏に待望の『沖至トランペットミュージアム(ラボ)』開設予定。
’12年より「JAZZ ART せんがわ」へ毎年参加。
フランス・パリ在住
http://improvising-beings.bandcamp.com/

 

藤原清登(ベース)

高松市出身。音楽家の両親のもとロック大好きサッカー少年として過ごす。
16歳でベースを始め東京芸術大学教授、故今村清一氏に師事。1974年渡米。バークリー音楽院を経てジュリアード音楽院大学院卒業。
21歳でホレス・シルバークインテットにて米国デビュー後、NYを拠点に活躍。同年に米レーベルMuse,及びStrata Eastにクリフォードジョーダン、シャミークファラのアルバムでレコーディングデビュー。
境界のないジャンルで国際的に活躍する本格派として内外の音楽祭
に多数参加。1987年自己のグループMG4結成以来、十数枚のアルバムを発表。
2000年スイングジャーナル誌ではベース部門で1位に選ばれ『モダンベースの王者』と呼ばれ親しまれている。近年、日本でのCDリリース、コンサート活動も目覚しく、 2013年には自己レーベルGARUGANTUAを創設、2017年10月には第二作 “Koffee Crush” を発表。洗足学園音楽大学にて後進の指導にもあたっている。
http://kiyotofujiwara.com/

 

巻上公一(詩)

ヴォーカリスト、プロデューサー。1978年結成のヒカシューのリーダーとして作詞作曲はもちろん、声の音響やテルミン、口琴を使ったソロワークやコラボレーションを精力的に行っている。トゥバ共和国の喉歌ホーメイは日本の第一人者、97年から毎年トゥバやアルタイから音楽家を招聘、喉歌国際交流を組織している。テルミンは、通常の奏法を逸脱したカンフースタイルを確立。口琴はバシコルトスタンのローベルト ザグレッヂーノフを師とし、ゾルタンシラギーの発明口琴をはじめ、様々な口琴を使いこなす。98年には口琴オペラ『ぼくは頭をびょんびょんした』を作・演出。歌らしい歌から歌にならないものまで歌う歌唱力には定評があり、それらの音楽要素を駆使する演劇パフォーマンス(チャクルパシリーズ)のクリエーターとしても活躍している。また、ヨーロッパ、アジア、アメリカなどの世界のさまざまな音楽フェスティバルにも招聘される他、〈JAZZ ART SENGAWA〉〈Festival Neo Voice〉〈湯河原現代音楽フェスティバル〉〈John Zorn’s COBRA〉など、ユニークなフェスティバルやシリーズ公演をプロデュースしている。最新アルバムは『TOKYO TAIGA』(tzadik)。ソロヴォイス作品に『KUCHINOHA』『KOEDARAKE』、口琴作品に『ELECTRIC EEL』(3作共にtzadik)、テルミン作品に『月下のエーテル』(doubt music)、歌のアルバムに『民族の祭典』『殺しのブルース』(bridge)など多数。ヒカシューの新作『あんぐり』が2017年10月に発売される。
http://www.makigami.com/

 

ヴェルナー・プンティガム Werner Puntigam(トロンボーンなど)

オーストリアはリンツに拠点を置く、トロンボーン、法螺貝吹き。
又は視覚芸術(写真、ビデオ&グラフィックデザイン)による学際的なパフォーマンスやインスタレーションまでをも手掛けるアーティストでもある。
音楽分野においては彼自身の非常に先鋭的で斬新な管楽を用いた即興演奏を中心に、独創的なアイデアから生まれる様々なミュージックプロジェクトを世界中で展開している。
写真家、ビデオアーティストとしてもその才はとどまるところを知らず、数々の文化的イベントのドキュメンタリー、詩、演劇、ダンス、映画などへのヴィジュアルデザインの提供、そして彼自身のマルチメディア制作等に余すところなくその能力は生かされている。
オーストリア、イタリア、ハンガリー、セルビア、モザンビーク、韓国、日本と世界中を足繁く飛び交い、数多いる表現者と共演、今や世界を結ぶ重要な芸術的コラボレーションにおける立役者である。

 

有本羅人(トランペット)

1987年2月7日卯年生まれ。トランペットとバスクラリネットの両刀使い。
少年期に様々な黒人音楽に傾倒した挙げ句、本物のJazzを求め渡米するも更なる土着の文化を求め浪曲師になるべく帰国、後、三上寛やデカルコ・マリィ(アングラ)といった自国に蠢く強烈な表現者達と出会い喇叭吹きとしての活動を再燃させる。
未だここに存在しない新しい音を求め、自身のJazzを演奏するバンド「兎に角」、又、高岡大祐(tuba)との五線譜を用いないトリオ「Bright Moments」を結成。更にはドラマー芳垣安洋のNu Art Ensemble「MoGoToYoYo」やピアニスト西島芳との三管ユニット「Ensemble Shippolly」等、数バンドに所属。
現在は国外にも活動範囲を広げ、世界中のあらゆる先鋭的な音楽家と音を交わしている。

 

三角みづ紀(詩)

詩人。1981年鹿児島生まれ。大学在学中に第42回現代詩手帖賞、第10回中原中也賞を受賞。第2詩集にて南日本文学賞と歴程新鋭賞を受賞。執筆の他、朗読活動も精力的に行い、自身のユニットのCDを2枚発表しスロベニア国際詩祭やリトアニア国際詩祭に招聘される。第5詩集『隣人のいない部屋』にて第22回萩原朔太郎賞を最年少受賞。
http://misumimizuki.com/

 

近藤達郎(ピアノなど)

1980年代より「チャクラ」「ウニタ・ミニマ」「ラブジョイ」等数々のバンドに参加、Phew、原マスミなどとも活動する。現在「先カンブリアクラリネット四重奏団」「大友良英スペシャルビッグバンド」「小川美潮 4 to 3 Band」「くじら」「三橋美香子と蒙古斑」等のメンバー。演劇分野では1980〜90年代に如月小春の「NOISE」で作曲・演奏、また、2001年以降の渡辺えり(えり子)作品の多くで音楽を手がけている。映画音楽に『かもめ食堂』(荻上直子監督 2005年)、『クヒオ大佐』(吉田大八監督 2009年)、『桐島、部活やめるってよ』(吉田大八監督 2012年)等。CMのための作曲も多数。
Photo by Yohta Kataoka

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